楽釣工房では、小魚用しゃくり機、わかさぎ用しゃくり機、Picマイコン制御による自動しゃくり機(しゃくりパターン制御)、赤外線リモコンの応用回路(電気機器のON/OFF、温度制御、リモコンに依る数値設定など)、電子回路について書いて行きます。

 ブログの投稿記事に画像データを多く使用している為、他の投稿記事を読む事に不便をかけると思われます。
従って、投稿記事の前文をブログで公開し、全体の記事は ホーム・ページ [ 楽釣119 ] で公開する事にしました。
ホーム・ページ [ 楽釣119 ] では、今までの記事の内容を整理し、内容の不具合を修正し、又、記事の追加をして、ホーム・ページで公開しています。
  
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2011年4月20日水曜日

ロジック・アナライザーの使い方

 作成したプログラムを検証する為に、オシロスコープを用いて信号のタイミング等を見る事が必要になる場合があります。
しかし、オシロスコープを持っていない人は、どうしますか?
でも、大丈夫! ロジック・アナライザーが有ります。簡易型のアナライザーですが、信号のタイミングを視覚的に見る事が出来るので概ねの確認はできます。
使い方は、とても簡単ですが、アナライザー・ウインドウ上の機能に意味不明な部分が有り、マニュアルを調べても分からない機能が有ります。
でも、ご安心下さい。 ・・・この不明な機能を使わなくても信号の波形を観察する事が出来ます。

又、メモリー・バッファーの関係で、ステップ実行アニメーション実行など、あるサイクル数に達するとプログラム・エラーが発生してプログラム( MPLAB IDE強制終了する事が有ります。
実験では、(13,031 サイクル プログラムに依って異なる)以上になると、エラーが発生しプログラムMPLAB IDE ) が強制終了してしまいます。

従って、単純に波形観測する事は出来ますが、時間の長い信号を観測する事が出来ない場合も有ります。
この様な時は、ストップ・ウオッチ機能、ウオッチ機能を使って信号のタイミング等の確認を取って下さい。

ここで、解説に使うプログラムは、PIC16F648Aタイマー0 割り込みを利用したパルス・発生器です。
このプログラムは、何の意味もないパルスを発生します。
タイマー0 のカウント値が オーバー・フロー して タイマー0 割り込みが発生するまで、PORTB をカウントアップします。
タイマー0 割り込みが発生した後、割り込みフラグをクリアータイマー0 をセットPORTB をクリアーします。
以後、同じ事を繰り返します。

PIC16F648Aタイマー0 割り込みの使い方を覚えるのに作成した簡単なプログラムです。

  プログラム・ダウンロード     TMR0-4.c



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2011年4月5日火曜日

MPLAB IDE / ストップ・ウオッチの使い方

 プログラムを作成して動作試験を行う時、オシロスコープ等を持っていればタイミング等を測定して、
設計通りに行っているかどうかを判断出来ますが、もし、無ければどうしますか?
プログラムからステップ数を計算して、時間を算出する事ができますが、とても面倒な事です。

そこで、MPLAB IDE に付属しているシュミレータの一部であるストップ・ウオッチの機能を使う事ができます。
これは、単純なストップ・ウオッチなので使い方はとても簡単です。

まず、MPLAB IDE を起動してプロジェクトを開きます。

    Debugger ⇒ Select Tool ⇒ MPLAB SIM

 シュミレータのタスクバーを表示させておきます。        
 これを表示させておかないと、以下の項目を設定出来ません。

ストップ・ウオッチを起動します。

    Debugger ⇒ StopWatch

このプロジェクトは、コンパイル済みのプログラムを使います。コンパイルが完了していないと、シュミレータを
使う事が出来ません。

   Debugger ⇒ Settings ⇒ Simulator Settings
 

上記のルートから下記のウインドウが表示されます。


矢印の所に PIC マイコンで動作させる周波数を設定します。 OK ボタンを押します。
周波数を設定しましたので、ウインドウを閉じても構いません。

次に、ブレイクポイントを設定します。例題として F57-5.c のプログラムを使って説明します。


   ライン29、30 にブレイクポイントを設定しました。

 このサブルーチンは、 PORT B、 PORT C のLED ランプを 80mS の時間点灯させるものですが、
 80mS の時間が正確かどうかを確かめる単純なテストです。                     

次に、RUN  を押します。


   スタートから ライン29  までの経過時間が表示されました。

アクティブ・ポインターライン29 に来ました。

②のボタンを押してストップ・ウオッチの時間をリセットします。

又、RUN  を押します。


アクティブ・ポインターライン30 に来ました。

上図の様に ライン 29 から ライン 30 までのサブルーチンの処理時間が出ました。[ 80.066800 (ms) ]
設計値より少しタイムオーバーです。


設計値よりタイムオーバーする原因は、ディレー命令の他に処理プログラムの時間が加算される為です。

後は、プログラム中のディレイタイムを調整して、設計値に近ずく様に値を変えてシュミレーションを行います。
勿論、アニメーションボタンで実行する事も可能ですが、時間がかかります。

2011年4月4日月曜日

MPLAB IDEの使い方 / シュミレータ


最初にMPLAB IDE を起動します。
次に、すでに作成済みのプロジェクトを開きます。
また、次の順にクリックしてシュミレーターのツールバーを表示させます。

  Debugger ⇒ Select Tool ⇒ 4 MPLAB SIM




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次のようにツールバーが表示されました。



各ボタンの機能は次のとおりです。

( プログラムが実行されると、緑色の矢印が表示されます。これを、仮にアクティブ・ポインターと命名します。 )

  Run     :プログラムを実行する。
  Halt      :Run、Animate状態を停止する。
   Animate  :プログラムの動作を目で見える速度(スローモーション)で確認したい場合に
                                   使用します。
                                   スローモーション速度を調整する事が出来ます。
                                   Debugger ⇒ Settings ⇒ Simulator Settings のAnimation / Realtime Updates
              タブのスライダーを動かして調整出来ます。
  Step Into  :一行ごとにプログラムを実行します。
  Step Over :サブルーチンCALL等を一行ごとのプログラムと同等に扱い実行します。
  Step Out  :アクティブ・ポインターがサブルーチン等ループするプログラムの中にある時、
             ループから脱出します。
  Reset    :リセット、初期状態に戻します。
  Breakpoints:ブレイクポイントを一括管理します。

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   Breakpoints ウインドウ


 ボタンを押しただけでは、何も表示されない。


[ ブレイクポイントの設定① ]

エディター画面で、任意の行にカーソルを合わせます。
次に、右クリックします。すると、以下のポップ・アップ・リストが表示されます。


図のようにクリックすると、ブレイクポイントが設定されます。

又、設定されているブレイクポイントを消すときは、設定されている行にカーソルを合わせます。
次に、右クリックします。すると、以下のポップ・アップ・リストが表示されます。


図のようにクリックすると、ブレイクポイントが消去されます。

[ ブレイクポイントの設定② ]

任意の行でダブル・クリックすると、ブレイクポイントが設定されます。
又、ブレイクポイントが設定されている行をダブル・クリックすると、ブレイクポイントが消去されます。
ダブル・クリックが働かない時は、Edit ⇒ Properties ⇒ Editor Properties の 'C' File Types タブの中の 
Double Click Toggles Breakpoint チェックを入れて有効にして下さい。

[ ブレイクポイントを一時的に無効にする ]

カーソル行に於いて、右クリックします。Disable Breakpoint クリックすると、ブレイクポイントが一時的に
無効にされます

[ ブレイクポイントを有効にする ]

カーソル行に於いて、右クリックします。Enable Breakpoint クリックすると、ブレイクポイントが有効にされます

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[ ブレイクポイントを一括管理 ]


ブレイクポイントが設定されていてブレイクポイント・ボタンを押すと、上図のように表示されます。
各ボタンは、

Remove      : ブレイクポイントのリストをクリックすると、青色に変わります。この項目のみ消去されます。

Remove All : リストにある項目を全て消去します。

Enable All   : 全てのブレイクポイントを有効にします。

Disable All  : 全てのブレイクポイントを無効にします。

チェックボックスにチェックを入れてOKボタンを押すと、チェックを入れた項目のブレイクポイントが
有効に設定されます。


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