以前投稿した記事の ワイパー・モーターの電圧制御 / 定電圧インバータ制御 では、モータに掛かる電圧をコントロールする事に依って、モーターのスピードをコントロールしていましたが( 一般的なしゃくり機のスピード・コントロール )、これは、アナログ的な制御方法です。
一方、デジタル的にコントロールする方法に、PWM コントロールと言う方式が有ります。これは、モータに掛かる電圧 12V は、そのままにして、モータに流れる電流を ON/OFF する事に依ってスピードをコントロールします。この、ON/OFF を制御するのが、 PIC 16F88 マイコンです。
この方式を、しゃくり機 V.6 / マイコン制御 に採用してきましたが、少々、問題が発生した為、改良する事にしました。
しゃくり機 V.6 / マイコン制御 に使っていたスピードをコントロールする Hブリッジ・ドライバーIC のドライブ能力が不足している為、破損する事が有りました。
一方、デジタル的にコントロールする方法に、PWM コントロールと言う方式が有ります。これは、モータに掛かる電圧 12V は、そのままにして、モータに流れる電流を ON/OFF する事に依ってスピードをコントロールします。この、ON/OFF を制御するのが、 PIC 16F88 マイコンです。
この方式を、しゃくり機 V.6 / マイコン制御 に採用してきましたが、少々、問題が発生した為、改良する事にしました。
しゃくり機 V.6 / マイコン制御 に使っていたスピードをコントロールする Hブリッジ・ドライバーIC のドライブ能力が不足している為、破損する事が有りました。
そこで、ドライブ能力を上げる為に、以前から パワー・MOS・FET を使って Hブリッジ・ドライバー を作る予定でいたのですが、実験をする機会がなくて・・・のびのびになっていました。やっと、部品を購入出来たので、試作機を製作しました。
電気回路的には標準的な物ですが、部品の値段と性能が満足出来るものを選定するのに時間がかかりました。
一応、モーターの正回転・逆回転・ブレーキ動作を使うので、Hブリッジ・ドライバー回路を採用しています。
一方向にモーターを回すのであれば、パワー・MOS・FET 1個で間に合います。
モーターの制御は、PIC 16F88 に VR を接続して VR の電圧を A/D変換 し、そのデーターをPWM の CCPR1Lに与えてデューティサイクルを連続可変する物です。
Hブリッジ を駆動する為に普通はECCP モジュールを使うのですが、PIC 16F88 には、ECCP モジュールが無いので、CCP モジュールにゲートIC 74HC08 のAND 回路を組み合わせ、ECCP と同等の機能を持たせています。
試作した回路図です。
PIC 16F88 によるコントロール基板です。
逆回転・ブレーキ動作は、今回使用していません。
連続正回転だけです。スムーズにスピードが可変します。
PWM 波に依ってモーターの動作を高速でスィッチイングする為、モーターコイルに流れる電流によって励磁音がします。約1kHz の音がします。
少々うるさいかもしれません・・・・
パワー・MOS・FET は、内部抵抗が小さく、大電流を流す事が出来ます。ここで使っている素子は 20A Maxです。ゆえに、それ程発熱しないので、放熱器を必要としないです。
但し、静電気にとても弱いので取り扱い注意です!。