設計通りに行っているかどうかを判断出来ますが、もし、無ければどうしますか?
プログラムからステップ数を計算して、時間を算出する事ができますが、とても面倒な事です。
そこで、MPLAB IDE に付属しているシュミレータの一部であるストップ・ウオッチの機能を使う事ができます。
これは、単純なストップ・ウオッチなので使い方はとても簡単です。
まず、MPLAB IDE を起動してプロジェクトを開きます。
シュミレータのタスクバーを表示させておきます。
これを表示させておかないと、以下の項目を設定出来ません。
ストップ・ウオッチを起動します。
このプロジェクトは、コンパイル済みのプログラムを使います。コンパイルが完了していないと、シュミレータを
使う事が出来ません。
Debugger ⇒ Settings ⇒ Simulator Settings
上記のルートから下記のウインドウが表示されます。
矢印の所に PIC マイコンで動作させる周波数を設定します。 OK ボタンを押します。
周波数を設定しましたので、ウインドウを閉じても構いません。
次に、ブレイクポイントを設定します。例題として F57-5.c のプログラムを使って説明します。
ライン29、30 にブレイクポイントを設定しました。
このサブルーチンは、 PORT B、 PORT C のLED ランプを 80mS の時間点灯させるものですが、
80mS の時間が正確かどうかを確かめる単純なテストです。
次に、RUN
を押します。

スタートから ライン29 までの経過時間が表示されました。
アクティブ・ポインターが ライン29 に来ました。
②のボタンを押してストップ・ウオッチの時間をリセットします。
又、RUN
を押します。
アクティブ・ポインターが ライン30 に来ました。
上図の様に ライン 29 から ライン 30 までのサブルーチンの処理時間が出ました。[ 80.066800 (ms) ]
設計値より少しタイムオーバーです。
設計値よりタイムオーバーする原因は、ディレー命令の他に処理プログラムの時間が加算される為です。
後は、プログラム中のディレイタイムを調整して、設計値に近ずく様に値を変えてシュミレーションを行います。
勿論、アニメーションボタンで実行する事も可能ですが、時間がかかります。
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