以前は「巻線型可変抵抗器」を使ってモーターのスピードを調整していましたが、価格が高くて手に入れる事が難しくなりました。又、抵抗器が消費する電力が大きいのでバッテリーの持ちが悪くなりました。
そこで、最近、DC/DCコンバーターを使ってモーターのスピードを調整する人が増えてきました。低価格で簡単に手に入れる事ができるのですが、電圧を落としてモーターのスピードを落とすのでトルクが小さくなってしまいます。その為に低速回転で使う事が出来ません。
そこで、PWM スイッチング方式に依る超小型のワイパー・モーターのスピード・コントローラーを作ってみました。
このユニットをしゃくり機に収める時、ボリュームを取付けるだけで固定できます。ボリュームとプリント基板が一体になっています。
小型ですが最大電流値は、15A まで動作可能です。この基板で使用しているターミナル(端子)の定格電流が 15Aなので、この値を最大値としています。実際は、3倍ほど余裕が有ります。安定した動作をさせる為に余裕を持たせています。ワイパー・モーターの場合、定格電流値が3A 以下で使用して下さい。
[ 仕様 ]
1.12Vバッテリーにダイレクトに接続して動作させます。
2.最大負荷電流値は、15A です。
(スイッチング素子が発熱しない安全な値です。又、12V 180W までの LEDライトを
コントロールする事も可能です。)
3.プリント基板サイズ:42mm x 32.8mm x 16mm (厚さ)
(ボリュームを付けない時の大きさ。)
4.PICマイコンを使用してPWM波を発生させてパワーモスFETをコントロールしています。
5.しゃくり機に使用する事を想定して水濡れを防止する為にエポキシ接着剤でコーティング
しています。この防水方法は完全ではないので、水濡れ対策が必要です。
6.スピードをボリュームで設定する場合、PWMのデューティサイクルを0% ~ 100%にしますが、
実際に使われる範囲が狭いので、必要な範囲(20%~60%)だけを使うようにプログラムで設定
しています。スピードの設定がし易くなっています。
使うモーターの種類にも依りますが、一回転時間を2秒 ~ 15秒に設定しています。勿論、
しゃくり機が動作する時間ですが充分なトルクが有るので可能です。
(DC/DCコンバーターの電圧調整型スピード・コントローラーが調整できる最低スピードは
6秒が限界です。)
7.スイッチング周波数を高く設定しているので、うるさい音がしません。
8.バッテリー接続時、プラス・マイナスを間違えても壊れないように逆接続防止ダイオードを
入れて有ります。
9.低価格な商品です。
[ スピード・コントロール基板 ]
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