低価格の”超小型アナログ温度センサーIC”を使って、温度監視装置を作って見ました。
秋月電子で,販売されている ’MCP9700-E/T0’ ( 8個で200円 ) を使って見ました。
この ICは、それ程、精度が良くありませんが、PICマイコンに直結して使う事が出来ます。
温度監視がどの程度働くかを、確かめる為の実験です。
主な特徴は、
■ 電源電圧 : 2.3V ~ 5.5V
■ 低消費電流 : 6μA
■ 測定温度範囲 : -40度 ~ +125度
■ 精度 : ±2度(最大)、0度 ~ +70度
■ 出力電圧 : -40度(100mV) ~ 0度(500mV) ~ +125度(1,750mV),(10mV / 度)
PIC マイコン16F886 を使って、温度制御をします。
■ アナログ・チャンネル : AN0(RA0)
■ レファレンス電圧 : Vref+(RA3),(2.048V :2mV / カウントに設定する。)
■ LCD表示器用出力 : B-PORT(8bit)
■ 温度監視出力、及び警報 : C-PORT
レファレンス電圧の為に、基準電圧IC等を使いません。又、このPIC マイコンのVref+ 電圧は、Free 設定である為、十分に安定化された電源を、VRなどで分圧して基準電圧を作ります。但しVref+ 電圧の最低電圧は、2.2Vと規定されていますが、実験の結果、Vref+ 電圧 2.048V でも問題有りませんでした。
PIC マイコンの種類に依っては、Vref+ 電圧 :1.024V 、Vref+ 電圧 :2.048V 固定で使える物が有ります。
温度監視するIC自体、精度が良くありませんが、VRで調整するだけでもおおまかな温度監視は、出来ます。
[ LCD 表示 ]
上段=測定温度
下段=左:下限温度(HEATER ON)、中:設定温度(HEATER OFF)、右:温度異常警報
[ ブレッドボード ]
左ボタン:下限温度設定(UP,DOWN)
中ボタン:設定温度(UP,DOWN)
右ボタン:温度異常警報(UP,DOWN)
[ 設定の仕方 ]
まず、温度センサーとVR2を交換します。
A点とアース間にテスターを接続します。
電圧値を 2.048V になるように、VR1で設定します。
テスターを B点に移動します。
電圧値が 0.5Vになるように、VR2で設定します。
この時の LCDの温度が '0度'と表示されるのを確認します。
テスターの精度が良く無いと、表示がばらつきますが、VR1を調整して、何度か繰り返して大体の値になるようにします。
次に、テスターの電圧値が 1.0Vになるように設定します。
この時の LCDの温度が '50.0度'を表示されれば調整完了です。
実際に使用してみると、+0.8度程度の誤差でした。(0度 ~ 50度の範囲に於いて)
[ 使用目的 ]
■ 熱帯魚水槽の水温制御。
■ 石油ストーブによる室内暖房の夜間室内温度を管理する。
ストーブの運転 ON/OFF (最小燃焼モードで運転)。
寒冷地に於いて、夜間ストーブの運転をOFFする事が無いのです。
ストーブに付いている機能で、'セーブ運転'が有りますが、省エネ・モードと言えるのか疑問です。そこで、この装置を使って室温をコントロールします。
[ 楽釣工房・ホームへ戻る ] [ ホーム・ページ 楽釣119 へ移動 ]
0 件のコメント:
コメントを投稿